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ソニーとは違う!ライカで撮る京都は歴史まで写る ━ 古のクセ玉ズミルックス35mm球面と最新の高画素機ライカSL2の妙

ライカのレンズ、特にズミルックスを指してその特徴を「立体感」という人は多い。たしかにボケと周辺減光の組み合わせで絶妙な立体感が生じることはある。

写真:現行ズミクロン50mmによる絞り開放での撮影、ライカには独特の立体感がある

さてクセ玉として名高い球面ズミルックス35mmを最新の高画素ミラーレスSL2に装着して撮影したところ不思議なことが起きた。合焦部とボケとでは写っている「時代が違う」ように感じたのだ。なんだこの異世界感は!


もちろん主観でしかないので皆さんがどう感じるかは自由だ。しかし、主題となる五重塔と比べてそれ以外の周辺部分は明かに異質、いや逆か?五重塔がタイムスリップして現代に現れたかのようにすら見える。

写真:よく行く定番撮影スポットにも関わらず新鮮な気持ちになれる写りだ


写真:モノクロのせいかとも考えたが、カラーでも異世界感はある

思えば球面ズミルックス開放でのまったく解像しないソフト描写が、ライカSL2の高画素と相入れるわけがない。しかしコラボレーションの醍醐味は何も調和のとれた滑らかなハーモニーだけとは限らない。異種格闘戦での強烈なスパークも時として見どころだ。今回の不思議な描写はまさにそういうことだろう。


ちなみにSONY α7R IV フルサイズミラーレス一眼であれば6000万画素で撮影できる。そちらの方がより効果的なのではないかと考えるだろうが、撮ってみるとどうにも素直に一皮剥けた美しい描写だと感じる。やはりライカのボディならではの魔法ということか。


この煉瓦造りの建築のほうが歴史に埋没したかのような、近代的ビルディングに囲まれたシチュエーションではあるが、先の五重塔ほどのスパークは感じない。件の SONY α7R IV ミラーレスボディに、球面ズミルックス並みのクセ玉 ズマリット50mm F1.5で撮影したものである。ふんわりとしたレンズの持ち味は出ているものの、実にソニーらしい夜景描写となった。

追記 2019年12月25日
以下のデジカメWATCH記事での斎藤さんのレポートによれば「クリーミー&シャープ」というらしい

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